鏑川白鳥を守る会

高崎市南八幡地区を流れる「鏑川」(北緯36度16分20秒、東経139度3分25秒)に、飛来する白鳥たちに綺麗な環境で越冬してもらおうと、2007(平成19)年に会員250人で結成された環境保護団体『鏑川白鳥を守る会』(会長:高橋聡)の飛来数調査及び活動報告ブログです。

鏑川白鳥を守る会 
 
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【ハクチョウの種】7種1亜種(1亜種:アメリカコハクチョウ)
ハクチョウの仲間は世界中に8種類です。北極に近い地方で繁殖しているオオハクチョウコハクチョウ、そしてアメリカコハクチョウ、北アメリカの一部に住むトランペッタースワン(ナキハクチョウ)、南アメリカのアルゼンチンやチリに住むクロエリハクチョウと一番小型のカモハクチョウ、ヨーロッパに広く住み、皇居のお堀にも放鳥されているコブハクチョウです。オーストラリア大陸北部には体も足も黒色のコクチョウが住んでいます。
 
      
   【黒鳥】コクチョウ
 全長約1.2メートル。体形はハクチョウに似るが,全体の羽色が黒色で,嘴(くちばし)が赤い。オーストラリア南部とタスマニア島原産。動物園や公園でよく飼育される。渡り鳥ではないので日本の川で見られるのは飼育されたものが逃げ出して繁殖したものです。
 
 【コハクチョウとオオハクチョウ】
 鏑川に飛来するハクチョウはコハクチョウとオオハクチョウです。オオハクチョウは今年(平成26年)2羽が飛来していますが、主に東北地方や北陸地方に渡り、関東地方に現れるのは稀です。
 コハクチョウは、北極に近いシベリアのツンドラ地帯で子どもを育てます。ツンドラ地帯は夏には表面の氷が溶けて、湿地帯となり大量の昆虫が発生します。コハクチョウは35個の卵を産み、30~40日でヒナが生まれます。ヒナは急速に大きくなり、エサのない厳しい冬が来る前に長い旅にでます。
 2種類の見分け方はオオハクチョウは体が一回り大きいこと、くちばしの黄色の部分が先の方までくさびのように広がっているところで区別できます。
※参考 コハクチョウ  全長約120cm  黄色の部分は、くちばし全体の半分以下
    オオハクチョウ 全長約140cm  くちばし全体の半分以上が黄色
 
            コハクチョウ                オオハクチョウ
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【コハクチョウの生活】
 家族単位でグループを作り、このグループがたくさん集まって群れを形成しています。純白の成鳥(親)と灰色の幼鳥、亜成鳥(子ども)の家族がとても仲が良く強い絆で結ばれています。昼は川岸近くでエサを食べていますが、夜は野生動物を恐れて川の中州で寝ます。
 食べ物は水草(アマモ)や水生植物(アシ、ガマ)の茎や根を、長い首を水中に入れ逆立ちの姿勢で食べますが、潜水はしません。人間の与えるパン・麦・米も良く食べますが、このときは水面にくちばしを水平につけて食べます。
 飛び立つのは体重が多いため、水面を助走しなければ飛び上れません。2007(平成19)年に『鏑川白鳥を守る会』(箕輪愃会長)が結成されパンや自家栽培の無農薬米・麦等を与え餌付けに成功しまし、飛来数も増加しています。コハクチョウは遠くシベリアから4000㎞もの旅をして高崎市の鏑川に飛来してきます。どうぞ暖かい愛情をもってハクチョウたちを見守ってください。
                  
採  餌 (さいじ)
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                           鏑川の川面
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【鏑川白鳥を守る会の概要】
 藤岡市と高崎市の境を流れる鏑川に、ハクチョウの飛来が見られたのは2003(平成15)年~2004(平成16)年の頃でした。そのころは、ハクチョウの優雅に泳ぐ姿を地元の人達は遠くから見守っていましたが、2007(平成19)年1月に、毎年飛来するハクチョウたちに綺麗な環境で越冬してもらおうと、高崎・藤岡の両市民らで保護団体『鏑川白鳥を守る会』(箕輪愃会長)が結成されました。
 会員数は約250人で会員証として、ハクチョウをあしらったシールを配布しています。
 「鏑川白鳥を守る会」の主な活動は、(1)鏑川河川敷の清掃(2)ハクチョウ保護のための巡回(3)ハクチョウ飛来数の記録(412回の餌やり(自家栽培の無農薬米・麦等)等々の活動を行い、ハクチョウが安心して越冬ができる環境づくりをおこなっています。
 
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【挨拶】                 
群馬県高崎市山名町を流れる一級河川「鏑川」のハクチョウは、平成1415年頃の数羽の飛来より年々少しずつ数を増し、平成22年、23年には50羽を超えるほどになりました。飛来の場所は当初、鏑川橋の上流を基点に、上信電鉄馬庭鉄橋にかけて上下していました。その内でも山名用水取水口付近から通称「猫岩」と呼ばれる付近での水草、水生植物の茎や根が多く育つ場所が一番のお気に入りの様子で長時間の滞在がみられました。しかし鏑川橋上流での土砂の採掘が行われたため、ハクチョウは下流の烏川合流地と鏑川橋との中間地点で川広の現在の場所に移動し、そこで越冬をするようになりました。
ハクチョウたちの一日の様子は、鏑川の川面を飛行したり、水中に首を入れて藻類などを食べたりしています。早朝には他の集団が23羽で飛来してきます。すると長くから越冬している集団があたかも歓迎会のように水飛沫をあげ、長い首を上下にゆすり、お互いを見合いながら鳴きあいます。その鳴き声はハクチョウ独自の鳴き声で、この大合唱が1015分ほど続きます。そして夜は、野生動物などの襲来を避けるように川の中州で集団になり夜を過ごしています。
さて、「鏑川白鳥を守る会」の設立経緯と活動内容ですが、平成19年に地元有志で遠くシベリアの地から飛来するハクチョウを守り、ハクチョウの住み易い自然環境の向上をめざすとともに、鏑川に飛来したハクチョウを無事にシベリアまで帰すことを目的として、この会を発足しました。発足以来、今日まで多くの皆様のご協力とご賛同を得ており、現在の会員は250人以上の参加を頂いています。そして「鏑川白鳥を守る会」の活動として、①毎日の飛来数の確認、②朝夕2回の給餌、③看板の設置、④ハクチョウ保護のパトロール、⑤河川の環境を守ること等を目標に日々行動しています。
終わりに、我々「鏑川白鳥を守る会」の会員は河川環境を守り、自然と人間が共生し、何年か後には鏑川がハクチョウの大越冬地となることを夢見て活動の輪を広げています。そして多くの関係機関のご協力を賜るとともに、上毛新聞、群馬テレビ、広報高崎等々でも活動状況が報道され、毎日、多くの見学者や写真家が訪れています。どうぞ今後とも、鏑川を守りハクチョウが安心して越冬出来る環境作りの活動にご支援とご協力をお願い致します。
 
                             鏑川白鳥を守る会  会長 箕輪 愃

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              平成25年12月3日付 上毛新聞
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             平成26年2月2日付 上毛新聞
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