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【鏑川白鳥を守る会の概要】
 藤岡市と高崎市の境を流れる鏑川に、ハクチョウの飛来が見られたのは2003(平成15)年~2004(平成16)年の頃でした。そのころは、ハクチョウの優雅に泳ぐ姿を地元の人達は遠くから見守っていましたが、2007(平成19)年1月に、毎年飛来するハクチョウたちに綺麗な環境で越冬してもらおうと、高崎・藤岡の両市民らで保護団体『鏑川白鳥を守る会』(箕輪愃会長)が結成されました。
 会員数は約250人で会員証として、ハクチョウをあしらったシールを配布しています。
 「鏑川白鳥を守る会」の主な活動は、(1)鏑川河川敷の清掃(2)ハクチョウ保護のための巡回(3)ハクチョウ飛来数の記録(412回の餌やり(自家栽培の無農薬米・麦等)等々の活動を行い、ハクチョウが安心して越冬ができる環境づくりをおこなっています。
 
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【挨拶】                 
群馬県高崎市山名町を流れる一級河川「鏑川」のハクチョウは、平成1415年頃の数羽の飛来より年々少しずつ数を増し、平成22年、23年には50羽を超えるほどになりました。飛来の場所は当初、鏑川橋の上流を基点に、上信電鉄馬庭鉄橋にかけて上下していました。その内でも山名用水取水口付近から通称「猫岩」と呼ばれる付近での水草、水生植物の茎や根が多く育つ場所が一番のお気に入りの様子で長時間の滞在がみられました。しかし鏑川橋上流での土砂の採掘が行われたため、ハクチョウは下流の烏川合流地と鏑川橋との中間地点で川広の現在の場所に移動し、そこで越冬をするようになりました。
ハクチョウたちの一日の様子は、鏑川の川面を飛行したり、水中に首を入れて藻類などを食べたりしています。早朝には他の集団が23羽で飛来してきます。すると長くから越冬している集団があたかも歓迎会のように水飛沫をあげ、長い首を上下にゆすり、お互いを見合いながら鳴きあいます。その鳴き声はハクチョウ独自の鳴き声で、この大合唱が1015分ほど続きます。そして夜は、野生動物などの襲来を避けるように川の中州で集団になり夜を過ごしています。
さて、「鏑川白鳥を守る会」の設立経緯と活動内容ですが、平成19年に地元有志で遠くシベリアの地から飛来するハクチョウを守り、ハクチョウの住み易い自然環境の向上をめざすとともに、鏑川に飛来したハクチョウを無事にシベリアまで帰すことを目的として、この会を発足しました。発足以来、今日まで多くの皆様のご協力とご賛同を得ており、現在の会員は250人以上の参加を頂いています。そして「鏑川白鳥を守る会」の活動として、①毎日の飛来数の確認、②朝夕2回の給餌、③看板の設置、④ハクチョウ保護のパトロール、⑤河川の環境を守ること等を目標に日々行動しています。
終わりに、我々「鏑川白鳥を守る会」の会員は河川環境を守り、自然と人間が共生し、何年か後には鏑川がハクチョウの大越冬地となることを夢見て活動の輪を広げています。そして多くの関係機関のご協力を賜るとともに、上毛新聞、群馬テレビ、広報高崎等々でも活動状況が報道され、毎日、多くの見学者や写真家が訪れています。どうぞ今後とも、鏑川を守りハクチョウが安心して越冬出来る環境作りの活動にご支援とご協力をお願い致します。
 
                             鏑川白鳥を守る会  会長 箕輪 愃

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              平成25年12月3日付 上毛新聞
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             平成26年2月2日付 上毛新聞
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