鏑川白鳥を守る会
【ハクチョウの種】7種1亜種(1亜種:アメリカコハクチョウ)
ハクチョウの仲間は世界中に8種類です。北極に近い地方で繁殖しているオオハクチョウとコハクチョウ、そしてアメリカコハクチョウ、北アメリカの一部に住むトランペッタースワン(ナキハクチョウ)、南アメリカのアルゼンチンやチリに住むクロエリハクチョウと一番小型のカモハクチョウ、ヨーロッパに広く住み、皇居のお堀にも放鳥されているコブハクチョウです。オーストラリア大陸北部には体も足も黒色のコクチョウが住んでいます。
【黒鳥】コクチョウ
全長約1.2メートル。体形はハクチョウに似るが,全体の羽色が黒色で,嘴(くちばし)が赤い。オーストラリア南部とタスマニア島原産。動物園や公園でよく飼育される。渡り鳥ではないので日本の川で見られるのは飼育されたものが逃げ出して繁殖したものです。
全長約1.2メートル。体形はハクチョウに似るが,全体の羽色が黒色で,嘴(くちばし)が赤い。オーストラリア南部とタスマニア島原産。動物園や公園でよく飼育される。渡り鳥ではないので日本の川で見られるのは飼育されたものが逃げ出して繁殖したものです。
【コハクチョウとオオハクチョウ】
鏑川に飛来するハクチョウはコハクチョウとオオハクチョウです。オオハクチョウは今年(平成26年)2羽が飛来していますが、主に東北地方や北陸地方に渡り、関東地方に現れるのは稀です。
コハクチョウは、北極に近いシベリアのツンドラ地帯で子どもを育てます。ツンドラ地帯は夏には表面の氷が溶けて、湿地帯となり大量の昆虫が発生します。コハクチョウは3~5個の卵を産み、30~40日でヒナが生まれます。ヒナは急速に大きくなり、エサのない厳しい冬が来る前に長い旅にでます。
2種類の見分け方はオオハクチョウは体が一回り大きいこと、くちばしの黄色の部分が先の方までくさびのように広がっているところで区別できます。
※参考 コハクチョウ 全長約120cm 黄色の部分は、くちばし全体の半分以下
オオハクチョウ 全長約140cm くちばし全体の半分以上が黄色
コハクチョウ オオハクチョウ
【コハクチョウの生活】
家族単位でグループを作り、このグループがたくさん集まって群れを形成しています。純白の成鳥(親)と灰色の幼鳥、亜成鳥(子ども)の家族がとても仲が良く強い絆で結ばれています。昼は川岸近くでエサを食べていますが、夜は野生動物を恐れて川の中州で寝ます。
食べ物は水草(アマモ)や水生植物(アシ、ガマ)の茎や根を、長い首を水中に入れ逆立ちの姿勢で食べますが、潜水はしません。人間の与えるパン・麦・米も良く食べますが、このときは水面にくちばしを水平につけて食べます。
飛び立つのは体重が多いため、水面を助走しなければ飛び上れません。2007(平成19)年に『鏑川白鳥を守る会』(箕輪愃会長)が結成されパンや自家栽培の無農薬米・麦等を与え餌付けに成功しまし、飛来数も増加しています。コハクチョウは遠くシベリアから4000㎞もの旅をして高崎市の鏑川に飛来してきます。どうぞ暖かい愛情をもってハクチョウたちを見守ってください。
採 餌 (さいじ)
鏑川の川面